一般社団法人 神奈川県臨床衛生検査技師会 会長
芹澤 昭彦
この度、神奈川県臨床検査技師会会長に再任させていただきました東海大学病院の芹澤昭彦です。会長職は二期目となりますが、初心を忘れず私に課せられた職責に対し会員および神臨技のため全力で邁進していく所存でございます。先の総会で、今期の役員20名が承認をいただき、その約半数は新理事での新体制でスタートする事となりました。今までの事業継続に加え新しい視点での理事会および事業運営が行えるよう改革して参ります。
新型コロナウイルス感染症発生も昨年5月には5類感染症に分類され、社会活動も「ウイズコロナ」「アフターコロナ」といった以前の活動に戻りつつあります。その中でも私たち臨床検査技師は医療人としてコロナ感染症として油断することなく変化する社会情勢に対し迅速かつ有効な対応が求められております。現在、臨床検査技師(会)においては、本年4月から適応された医師の働き方改革の一方策である時間外労働の上限による対応したタスクシフト・シェアや臨地実習の法改正による指導者の体制整備、また、医療技術のAI化、がんゲノム医療や高齢化に伴う認知症ケア、大規模災害における連携などの対応力強化を進めております。神奈川県臨床検査技師会においても、これら医療環境の変化を的確に捉え、知識向上、技術研鑚することで県民の皆さまに安心で安全な高度な検査情報を提供することが使命であることを真摯に取り組んでいく必要があると考えております。その中でもタスクシフト・シェア講習会の拡充、災害医療対策マニュアルの策定および周知・訓練など開催、次世代を担う人材育成と確保、理事会の組織強化および業務の効率化などに大きく重点を置き推進して参りたいと思います。令和6年度も会員を初めとする多くの皆様の参加型技師会活動を大前提に、学術・技術を練磨し、次世代を牽引すべく技師育成のための教育プログラムを充実させたいと考えます。
私自身微力ではございますが、新体制理事20名と協力し一丸となって神奈川県臨床検査技師会に貢献できるよう取り組んで参りますので、今後とも会員皆様のご理解やご協力を賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。
当会の歴史は昭和23年に神奈川県細菌協会として誕生、昭和26年神奈川県公衆衛生検査協会となり、昭和37年には神奈川県衛生検査技師会と改称されました。その後、昭和52年に神奈川県臨床衛生検査技師会と名称変更、平成25年に一般社団法人となり現在の神奈川県臨床検査技師会へと移行し会員数3800名を超える技師会となりました。
長い歴史を持つ当会の名を汚すことなく、会員の皆様の声を反映し、そして少しでも皆様にとって有益な事業が展開できるよう役員一同全力で取り組んでまいる所存でおります。
当会発展のため,今後とも県民の皆様や会員の皆様の一層のご支援・ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。