会長挨拶

会長挨拶
2022 年 7 月

一般社団法人 神奈川県臨床衛生検査技師会 会長

芹澤 昭彦

先に開催されました令和4年度定時総会に於きまして役員改選が行われ令和4・5年度新役員が承認されましたので新役員を代表しまして就任のご挨拶を申し上げます。
 歴史と輝かしい伝統をもつ会長職を務めさせていただくことは私にとって大変光栄なことでありますが、わたくしに課せられた責務の大きさに身の引き締まる思いであります.先の総会で,今期の役員20名がご承認をいただき,その半数は新理事での新体制でスタートする事となりました.このことは今までの事業継続に加え新しい視点での理事会および事業運営が行えるのではないかと思っております.
一般社団法人における職能団体としての当会は,衛生思想の普及および啓発,地域保健事業への協力を行うとともに知識・技術の向上を図り,県民の公衆衛生向上と健康の保持・増進に寄与する大きな役割がございます.コロナ検査における検体採取・PCR検査などを通じ臨床検査技師としての職種を多くの県民や市民の皆様に認知いただけるよう努力し,県民の皆さまに安心で安全な高度な検査情報を提供できるよう研鑽して参ります.
 現在,新型コロナ感染症においては,第6波・オミクロン株による感染拡大は比較的落ちつきつつあり,社会的にも「ウイズコロナ」に向けた動きが出始めて参りましたが,まだまだ予断が許さぬ状況には変わりません.当会にもおきましても,この2年間はコロナ禍での経験を元に,zoomウェビナーによる研修会の開催体制強化,感染対策を十分に考慮したタスクシフトシェアの実技講習会に向けて徐々に始動してきました.しかしながら,まだ皆様にはご不便やご迷惑をおかけしている点も多々承知を致しております.今後の事業活動におきましては,この点も踏まえながら,先ずは,計画している事業を確実に引継ぎ,感染状況に留意しながら活動を再開し,次世代を見据えた新規事業にも準備し取り組んでいければと思っております.
 また,現在における医療環境におきましては,医師の働き方改革によるタスクシフト・シェア,教育カリキュラム改変やがんゲノム診療,災害医療に対する地域連携など,私たち臨床検査分野においても急速に変化が進んでおります.これまでの諸先輩が築き上げてきた臨床検査の知識・技術を継承しつつ,それに加えこれからは社会の動向を敏感に察知し様々なニーズに合わせ新たな臨床検査への取り組みを追及し次世代を担っていく人材育成にも取り組んでいきたいと思っております.
 当会の歴史は昭和23年に神奈川県細菌協会として誕生、昭和26年神奈川県公衆衛生検査協会となり、昭和37年には神奈川県衛生検査技師会と改称されました。その後、昭和52年に神奈川県臨床衛生検査技師会と名称変更、平成25年に一般社団法人となり現在の神奈川県臨床検査技師会へと移行し会員数3800名を超える技師会となりました。
 長い歴史を持つ当会の名を汚すことなく、会員の皆様の声を反映し、そして少しでも皆様にとって有益な事業が展開できるよう役員一同全力で取り組んでまいる所存でおります。
 当会発展のため,今後とも県民の皆様や会員の皆様の一層のご支援・ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。